活動記録 TOPICS
中小企業の経営は、日々の業務に追われるなかで、なかなか自社の課題や将来像を冷静に見つめ直す機会がありません。診断実践協会では、そんな経営者の皆さまに寄り添い、専門家チームが第三者の視点から企業診断を行っています。
本日は、実際に企業診断を受けられた企業の社長が語る「率直な想い」と「学びの体験」をご紹介します。診断を通じて、どのように気持ちが変わり、事業の方向性を見い出されたのか。その声には、同じように悩みを抱える経営者の皆さまへの大きなヒントが込められています。
LUX株式会社
代表取締役社長 瀬之本 隆成 様


企業診断を受ける前の心境
「企業診断を受けるのは人生で初めての経験であり、正直に言ってとても不安でした。当時の会社は営業利益もほとんど出せず、経営状態も芳しくなく、“どうしようもない”と言わざるを得ない状況でした。そんな現状を外部の人に見られるのは恐怖であり、経営者としてのプライドや恥ずかしさも強く感じていました。それでも、会社を何とか立て直したい、諦めずに未来を切り開きたいという強い気持ちから、事業計画書をつくりたいと願っていました。しかし、自分にはそのノウハウも力もなく、何から手をつけていいのか分からず、まさに行き詰まっていたのです。」
加藤千雄との出会い
「そんな苦しい状況の中で出会ったのが加藤先生でした。お会いしてすぐ、“大丈夫”と声をかけていただいたその瞬間、心にのしかかっていた重たい荷物がふっと軽くなったのを今でも鮮明に覚えています。その一言と先生の勢いある姿勢に救われ、長い間しがみついていたプライドを捨て、前へと進む勇気を持つことができました。孤独な経営の中で、信じられる存在と出会えたことは大きな救いであり、経営者としての心をもう一度奮い立たせてくれるものでした。」
自社ブランドへの思い
「私たちのブランド『戦国姫局』についても、改めて“なぜこの事業をしているのか”を深く問い直す機会となりました。父が遺した日本酒への思いと、そして“日本の強さを高めたい”という理念に立ち返ることで、事業の本質を見つめ直すことができました。
単なる売上や効率を追い求めるのではなく、自分自身の信念を軸に据えて歩む覚悟がより一層強くなりました。焼酎や他の酒類の方が商売としては売れやすいかもしれません。それでも、父が大切にしていた日本酒でなければならないという想いを捨てることはできません。ブランドを守り抜くことこそ、自分の使命であり、譲れない信念なのです。」
経営診断報告書から得た学び
「診断士の先生方がまとめてくださった報告書を拝見し、心から感謝の気持ちでいっぱいになりました。これまで頭の中で散らばっていた考えや事業の方向性が、初めて明確に言語化され、整理されていることに驚きました。この報告書は、単なる記録ではなく、今後の経営における大きな羅針盤です。
銀行との交渉においても、この報告書を活用し、融資に結びつけていきたいと考えています。また、“自分の言葉で語れるようになることが大切だ”と教わり、その重要性を身に染みて感じました。今後は報告書を繰り返し読み込み、内容を自分のものとして語れるようにしていきたいと思っています。」
今後への決意
「現在、会社は厳しい局面にありますが、それでも決して諦めることなく前へ進みます。今回の診断を通じて得られた整理と気づきを大切にし、理念を形にして事業の成長へとつなげていきたいと考えています。苦しい時期だからこそ、学びを力に変え、未来を切り開く姿勢を貫きます。“諦めない”ということを胸に刻み、これからも挑戦を続けていきます。」
診断を受ける前の不安や孤独から、診断士との出会いを経て得られた安心、そして理念を形にして事業を進める決意まで——その歩みは経営者の生の声だからこそ力強く響きます。
診断実践協会は、これからも一社一社に寄り添いながら、未来を切り開く経営の伴走者であり続けます。経営に迷いを感じたとき、ぜひ私たち診断実践協会にご相談ください。