診断実践協会

企業向け

診断実践協会は、事業(会社)と士業(専門家)をよりスピーディで丁寧な縁結びに導くことを目的とするコミュニティー運営機構です。

活動記録 TOPICS

企業診断_社長ヒアリングを行いました!

昨日、名古屋市港区に拠点を構える製造業の企業様にて、社長ヒアリングを実施いたしました。

本ヒアリングは、事業の全体像を把握するとともに、今後の成長に向けた課題とその解決策を検討することを目的として行ったもので、当協会より中小企業診断士を中心としたメンバーが参加しました。


■ 高度な再研磨技術とメンテナンス体制

同社は、産業用刃物の製造・販売・再研磨を主力事業として展開しており、とりわけ「歪み修正(腰直し)」と呼ばれる高度な職人技を強みとされています。
腰直しは習得に長い年月を要する手作業で、光の当て方やハンマーの打ち方、音の違いから状態を見極める熟練した技能が必要となります。

また、新品刃物に対しても厚みの微調整を行い、使用時の直進性や精度を高めるなど、現場ニーズに根ざしたきめ細かな仕様対応を行っている点が印象的でした。


■ サブスクリプション型モデルと事業ポートフォリオ

大口顧客とは、月額固定料金で枚数制限なくメンテナンスを提供するサブスクリプション型の契約を結ぶ一方で、小規模顧客には1枚ごとの単価設定で対応するなど、顧客規模や利用頻度に応じた柔軟な料金体系を構築されています。

さらに、関連機器の販売も手がけつつ、本業であるメンテナンス事業を軸とした収益モデルを確立しており、安定性と成長性を両立した事業ポートフォリオが形成されつつあります。


■ 事業承継とM&Aを見据えた成長戦略

同社が属する業界では、経営者の高齢化や廃業が進んでいることから、周辺事業の引き継ぎを含めた中長期的なM&A戦略を検討されています。

既に一部事業では、他社からの事業譲渡を受けて新たな生産体制を構築しており、若手リーダーを責任者とした再生プロジェクトも進行中です。今後は、こうした取り組みを通じて新たな収益の柱を育成していく構想が示されました。


■ 人材育成と働きやすい職場づくり

現場では、ベテランから若手まで幅広い世代の社員が活躍しており、女性スタッフによる技能習得へのチャレンジも進んでいます。特に、多能工化を推進することで、特定の職人に業務が集中しない体制づくりに取り組まれている点が印象的でした。

また、原則残業のない勤務体制や、毎日の清掃・朝礼を通じたチームづくりなど、働きやすさと生産性の両立を意識した運営がなされています。


■ 今後の支援方針

診断実践協会では、同社が有する高度な職人技術と安定した顧客基盤を最大限に活かしつつ、M&Aを含む成長戦略と事業承継を両立させることをテーマに、財務・人材・事業戦略・IT活用などの側面から、課題の深掘りと解決策のご提案を継続してまいります。