診断実践協会

企業向け

診断実践協会は、事業(会社)と士業(専門家)をよりスピーディで丁寧な縁結びに導くことを目的とするコミュニティー運営機構です。

活動記録 TOPICS

企業診断_ヒアリングを行いました!

中小企業診断士チームは、カンボジア不動産仲介・海外資産サポート事業を展開するサービス企業様に対して、代表者ヒアリングを実施し、事業全体の構造整理と今後の成長戦略について意見交換を行いました。
本診断は、同社の売上10億円到達と将来のM&A・バイアウトも見据えたグローバル展開の加速を支援するとともに、診断士の実務力向上も目的として実施されたものです。


訪問概要

  • 実施内容:代表者ヒアリング(約130分)
  • 形式:会社訪問
  • 出席者:クライアント企業 代表者様、診断実践協会 中小企業診断士チーム

会社理解のポイント

1. ビジネスモデルと収益構造
同社は、カンボジア不動産をはじめとする海外資産の仲介・サポートを中核に、海外銀行口座開設支援や顧問サービス、ファンドなどを組み合わせた「海外資産ワンストップ支援」を展開しています。単発の取引にとどまらず、継続的なサポートを通じて、お客様の中長期的な資産形成を支援している点が特徴です。

2. サービスラインと新規展開
既存の不動産・銀行口座サポートに加え、現地企業向け顧問、ヘルスケア分野、他国不動産との提携、ファンド事業など、関連領域への展開を段階的に進めています。富裕層や経営者との接点を活かしながら、事業ポートフォリオの多角化に取り組んでいます。

3. 顧客像・集客チャネル
顧客は、医師・経営者・専門職など海外投資に関心の高い方が中心で、国内外から広く相談が寄せられています。オンラインセミナーや各種メディア露出、情報発信を継続することで、信頼性の高い問い合わせが安定的に集まっている一方、現状は「お客様からの相談を受ける」形が主であり、計画的なプッシュ型営業はこれから整備していく段階です。

4. 組織・オペレーションの現状
日本・現地双方に拠点を持ち、日本語での伴走支援と現地運用を組み合わせた体制が整っていますが、案件対応の多くを代表者が担っているため、属人性の高さが課題となっています。長年の現地経験と発信力による高い信頼感という強みがある一方で、営業プロセスや育成の仕組み化、KPIの見える化など、再現性のある体制づくりが今後のテーマとして整理されました。


今後の方針

診断実践協会では、同社が長年にわたり培ってこられたカンボジアへの深い知見と、誠実な運用姿勢を土台として、以下の観点からの診断・分析・提言を報告会までに整理・取りまとめてまいります。

  • 営業プロセス・KPI設計とCRM/MA導入支援を通じた「見える化」と再現性のある営業基盤づくり
  • 右腕となる人材の採用・育成プランの構築や、固定費増加に対応できる資金余力づくり(制度融資・ABL・各種補助金・助成金の活用検討)を支援していきます。
  • 顧客向け「リスク&リターン説明資料」「成功事例シート」等の整備による、信頼性の高い情報提供体制の構築
  • 士業ツアーやファンドをはじめとする新たな取り組みと、既存事業とのシナジー検証

今回のヒアリングを通じて、同社の持つ大きな可能性と、次のステージに進むための具体的な課題がより明確になりました。
診断実践協会は、今後も中小企業・専門サービス企業の皆さまに寄り添いながら、海外展開や資産運用ビジネスが健全に成長していくよう、引き続き支援してまいります。