診断実践協会

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診断実践協会は、事業(会社)と士業(専門家)をよりスピーディで丁寧な縁結びに導くことを目的とするコミュニティー運営機構です。

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【予想】2026年度 中小企業向け補助金はこう動く

— 賃上げ×省力化×GXד実装型DX”が主戦場に

総論:キーワードは「実装責任」

2026年度(2026年4月〜2027年3月)は、賃上げを伴う省力化投資GX(省エネ・脱炭素)、そしてツール購入で終わらない”DXの運用実装が審査の横断軸になります。政府方針・概算要求でも、中小の生産性向上と賃上げの同時実現が明確です。


続くものと変わるもの

  • 生産性革命系は継続(設計見直し込み)
    ものづくり/持続化/IT導入/事業承継は、当初+補正の二段構え。GX・DX・価格転嫁・人手不足対応が重点化。
  • 省力化投資(カタログ型/一般型)は定着へ
    現場別の効果検証を重視。賃上げ・付加価値KPIの妥当性が採否を左右。
  • 成長加速化系は“KPIの締め直し”
    大型投資は投資規模・賃上げ・外需・波及効果のエビデンスをより厳格に。
  • GX・省エネはチャンス拡大
    CO₂削減量・回収年数を定量で語れる計画が強い。
  • IT導入は“運用設計”が本体
    権限・ログ・教育・運用費(5年)までの設計が実質の評価対象。

審査が見る「5つの核心」

  1. 賃上げの実効性:付加価値/生産性との因果ロジックを数式で説明。
  2. 省力化の定量効果:工数削減%、再配置人数、リードタイム短縮など現場KPI
  3. GXの“CO₂式”:t-CO₂/年、エネコスト差、回収年数の整合性。
  4. 実装型DX:アカウント・権限・ログ・教育・BCP・撤退基準まで。
  5. 価格転嫁と適正取引:交渉記録や新単価通知など仕組み化の証拠

業種別の勝ち筋

  • 製造:省力化一般型+GX更新の複合。人時生産性UPと電力原単位DOWNを同時に。大型は外需・波及を強化。
  • 観光・サービス:在庫・配席・料金の可視化、キャッシュレス・多言語で体験改善+省人化のKPI化。
  • 小売:需要予測×在庫最適化、電子帳簿保存法・インボイス運用をDXで固め、セキュリティ枠も活用。
  • BtoBサービス:標準作業のデジタル化と教育内製化で労務生産性を上げ、賃上げの根拠を提示。

採択率を押し上げる「5つの台本」

  1. 賃上げロジック表:付加価値と人件費の連立(5年)。
  2. 省力化KPIツリー:工程→作業→タスク→秒、自動化率と効果。
  3. GX定量シート:kWh・燃料量・CO₂係数、削減量と回収の整合。
  4. DX運用設計書:権限・ログ・教育・運用費・BCP・撤退基準
  5. 価格転嫁エビデンス:見積・契約・通知・交渉記録の定型化

編集後記:実装責任の時代

“買えば上がる”から“設計して上げる”へ。
現場設計と数字の因果で語れる計画が、複数スキームを跨いだ総合点を押し上げます!


早目の準備が採択へのキーの一つとなります。

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