活動記録 TOPICS
本日は、地域密着型の事業者さまと、中期経営計画(3年計画)の策定・実行に向けた伴走支援の打ち合わせを行いました。来年度の計画開始を見据え、全体像の共有と、次回までの宿題整理を中心に進めました。
1. 打ち合わせの目的
確認した主目的は以下の3点です。
- 中期経営計画の全体構造(整える順番)の理解
- 進め方・スケジュールの共有
- 次回までの宿題(大テーマ)の明確化
「何から着手すべきか」を曖昧にしないため、次に進むための必須ポイントを押さえました。
2. 中計の全体像と進め方
計画期間は3年間。事業計画に加え、理念・ビジョン、成長の方向性、全体最適の戦略、事業承継も視野に入れて整理します。開始は来年度7月を想定し、来年6月までを準備期間として段階的に整備する進め方を共有しました。
3. 最重要テーマ:経営理念の深掘り(宿題)
最重要論点は経営理念の策定(再定義)です。理念が定まらないと、ビジョンや戦略の整合が取れず中計が進みにくくなります。今回は「まとめる」よりも書き出しを優先し、以下の観点で深掘りする方針を確認しました。
- 何のために経営しているのか
- 社会における役割は何か
- 自社がなくなったら誰が困るか
- 根底にある体験・動機(歴史、地域への思い等)
4. 事業整理:ドメインと提供価値
理念・ビジョンに沿って既存事業のドメインを整理し、ビジネスモデルを明確化します。フレームは「顧客(誰に)/機能(何を提供)/独自能力(強み)」の3視点です。商品ではなく「顧客が得たい価値(安心、体験等)」を基準に付加価値を検討し、多角化は関連多角化を基本方針としました。
5. マーケティング:4P整理と能動的プロモーション
施策は4Pで現状整理し、特にプロモーションは取材・露出を受け身で終わらせず、意図的に企画・キャンペーンへ展開する視点を共有しました。欲求段階に応じた価値設計を踏まえ、中長期のファン化も議論しました。
6. 目標設計(BSC)と実行の土台
3年後の目標はBSCの4視点(財務・顧客・業務プロセス・学習と成長)で整理します。「学習と成長→業務プロセス→顧客→財務」の積み上げ構造を前提に、実行の土台から設計する方針を確認しました。
7. 原価・生産管理の課題(検討テーマ)
事業別の原価と利益の把握(共通費按分など)が課題になり得る点を共有しました。売上の中心領域を特定し資源配分にメリハリをつける(パレート/ABC)こと、現行システム見直しの可能性も検討テーマとしました。
8. 組織体制・人材育成
中計実行には管理職層を含めた巻き込みが不可欠です。組織図を確認し、推進体制は今後の検討事項としました。人材育成では担い手づくりや環境設計に加え、経営者が「働く意味」を語る重要性を共有しました。


9. 次回までの準備
- 理念検討シート(案)の作成
- 事業ドメイン/ビジネスモデルの整理記入
- 追加提出:組織図、事業別の計数実績
次回打ち合わせ:2026年1月中旬実施予定