
企業診断_代表者ヒアリングを行いました!
2025年7月7日、東海地方に拠点を構える食品リサイクル企業様にて、代表者ヒアリングを実施いたしました。
本ヒアリングは、事業の全体像を把握するとともに、今後の発展に向けた課題とその解決策を検討することを目的とし、当協会より中小企業診断士4名とファイナンシャルプランナーが参加しました。
■ 廃棄物リサイクルから養豚・加工・販売までの一貫体制
同社は、ウイスキー廃液やパイナップルの芯などの食品副産物をリサイクルし、液体飼料として畜産農家に提供するユニークな事業を展開しています。さらに、関連会社においては、その飼料を用いた養豚から加工・販売までを一貫して手がけ、命を循環させるサプライチェーンを構築されています。
また、大学との共同研究や業界メディアへの掲載を通じて、エビデンスに基づく営業を実践されており、現場起点の高い提案力が印象的でした。
■ 経営戦略と市場アプローチの巧みさ
特許の取得やM&Aによる事業拡大、SNSを活用した広報など、先進的な取り組みも多数見られます。特に菓子製造業から発生する廃棄品を活用した機械導入支援モデルは、農業・福祉・食品を横断する高度なビジネスモデルといえます。
また、農家とのネットワークを活かしたセミナーの開催や、補助金制度の活用にも積極的で、現場視点を重視した実践的な経営姿勢が光っていました。
■ 人材育成と将来ビジョン
社員にはジョブローテーションを通じて多様な業務経験を積ませ、マネジメントゲームを取り入れることで経営視点の醸成にも取り組まれています。中長期的には「社長不在でも自律的に機能する組織」を目指し、後継人材の育成と第三者承継を見据えた体制づくりを推進されています。
■ 今後の支援方針
診断実践協会では、同社の社会的意義ある事業の価値最大化に向けて、財務・人材・事業戦略の各側面から課題の深掘りと解決策のご提案を継続してまいります。
