診断実践協会

活動記録 TOPICS

診断士の声

有限会社環境テクシス様の”経営診断報告会”を終えて、担当した中小企業診断士3名の先生にインタビューを実施しました。プロジェクトを通じた感想や気づき、今後の展望について、以下の声が寄せられています。


診断の振り返りと課題

今回の診断は、約2〜3か月にわたって実施されました。

診断の焦点とスコープ
本来は経営戦略や全体像を示すことが望ましいものの、今回は「組織・人事」に焦点を絞って提案を行いました。提案の一部は「当たり前」と受け止められる内容もありましたが、ビジネスモデルに対して「何を提案すべきか」で大いに悩んだとの声がありました。

深掘りの難しさ
診断の深さ、つまり「どこまで踏み込むか」は今後の課題として挙げられました。

  • 提案が「紹介で終わらない」ためには、アクションプランなど現場に落とし込める具体性が必要だったのではないか。
  • 後半の組織分析では、もっと濃い内容を提案したかったが、ボリュームとの兼ね合いで難しかった。

気づきと学び

リアルな現場体験の価値
これまで補助金関連やオンライン中心の活動が多かった中、今回は実際に会社を訪問し、社員14名と直接対話できたことが大きな収穫でした。現場を体感することで得られる学びの重要性を改めて実感しました。

第三者視点の重要性
第三者から「当たり前のこと」を指摘されることで、経営者にとって新たな気づきとなる。その効果を強く実感したとの声がありました。また、通常は現場実務に関わることが多い診断士にとって、「俯瞰的に企業を見る」経験は貴重だったと語られました。

組織人事への特化
今回、組織人事に特化して診断を行った経験は初めてであり、大きな学びとなったとの意見もありました。


チームでの協力と刺激

共同作業を通じて、メンバー同士が多くの学びや刺激を得ました。

  • 論理的思考と整理力
    資料整理やスケジュール設定の工夫、考えを表にまとめる手法などが「分かりやすい」と高く評価されました。
  • 迅速な判断とサポート
    リーダー役の診断士は、判断に迷った際にメンバーの助言が支えとなったと振り返っています。

今後の展望

診断士として目指す姿について、次のような声が挙げられました。

  1. 専門分野での第一人者
    特定分野で「この人に相談すれば良い」と言われる存在になる。そのためにブランド構築や集客にも取り組みたい。
  2. 自己完結性と収益性
    独立診断士として仕事を完結させ、選んだ分野だけで生計を立てられるようになることを目指す。
  3. 相談のしやすさ
    社長が社員の前では話せない「弱み」を安心して打ち明けられる存在となりたい。

診断サービスへの評価と推奨

今回の診断サービスについては「他の診断士にもぜひ勧めたい」と全員が語りました。

特に、独立直後や独立を目指す診断士、起業家志望の診断士にとって、企業診断の実践経験を積める貴重な機会になると評価されています。

また、本サービスは愛知県外を含め全国で活用でき、リモート(Zoom)にも対応可能です。地元企業の場合は訪問を基本としつつ、訪問は初回と報告会の2回に限定されるため、負担が少ない点もメリットとされています。


まとめ
診断士の先生方は、今回の経営診断を通じて「実践的な学び」「現場での気づき」「チームでの成長」を実感しました。こうした経験が、今後の診断活動や専門性の深化につながることを期待しています!